【10月 大学受験通信】 ~睡眠不足に注意!~

はじめに.

いよいよ10月になり、大学入試共通テスト(以下「共通テスト」)の出願も行われ、受験に向けた緊張感も高まってきているかと推察します。これに並行して、10月~12月は総合型選抜や学校推薦型選抜の出願・選考・合格発表と続いております。ゆえに、これらの選抜に臨む人は準備や対策に忙殺されているのではないでしょうか。そして、一般選抜に向けた準備も徐々に佳境を迎えつつあると考えます。共通テストまで約3か月半、そして私立大学の個別試験が開始されるまで約4カ月と、カウントダウンが始まっています。受験生にとっては、気の抜けない「ラストスパート」をかける時になろうとしているのです

 このように、差し迫った状況になると、ついついやってしまうのが「夜遅くまで勉強する」といった睡眠時間を削ってまで勉強してしまう「無茶」な生活です。もちろん、無理をしなければならない時は人間誰もがありますので、そういった単発的な無茶を否定しているわけではありません。しかしながら、ラストスパートをかける時と言いつつも、入試まではまだ約3か月~4か月はあるわけですから、今から毎晩のように睡眠不足が続くようでは、勉強が捗るばかりか却って効率が悪くなってしまうのです。  そこで本稿では、睡眠時間が不足することで生じる影響と、そのデメリットについて解説したいと考えます。受験情報とは異なる内容ではありますが、勉強の「箸休め」として読んでいただければ幸いです。

睡眠不足に注意!

① 睡眠不足はどう影響する?

 それでは、早速睡眠不足が及ぼす悪影響について解説してゆきます。今現在においても、第一志望の大学合格を目指して、睡眠時間を削って毎日寝不足状態で学校や勉強へ・・・、そんな人がいるかも知れません。ところが、睡眠不足は勉強と密接な関係があり、睡眠時間を削ってまで日々勉強し続けることは、実はメリットは全くないと言っても過言ではないのです。ゆえに、睡眠時間を削る勉強方法については、改める必要があると考えて良いでしょう。

 睡眠時間を削って毎日勉強し続けていると、心のどこかで「私、受験勉強頑張れている!」と言ったマインドを抱くようになるのではないでしょうか。しかし、これはとんだ思い違いで、睡眠不足は脳や身体に非常に悪い影響を与えています。まず、一番に挙げられるのは、勉強を非効率化させています。具体的に言うと、睡眠不足は「集中力・思考力の低下」を引き起こしているのです。日常生活でも睡眠が不足していると、ついついボーっとしてしまい普段だったらあり得ない物忘れをしたり、普段だったら余裕を持って処理できる作業が何故か時間がかかったり・・・、などといったことがあるでしょう。このような現象が勉強にも生じていて、無意識のうちにケアレスミスが増えたり、解答時間が余計にかかったりなど、悪影響を及ぼしているのです。

 二番目には、「記憶力の低下」が挙げられます。睡眠不足の状態では、脳が非常に疲れている状態ですので、暗記作業の時間が余計にかかってしまうのです。普段ならば、すぐに覚えられるような英単語などであっても、睡眠不足の状態ですと暗記するまでに時間がかかってしまい、なかなか覚えることが出来なくなってしまいます。すると、どんな影響が出るのか想像がつくでしょうか。集中力や思考力が低下して勉強が捗らない、そして暗記にも時間を要してしまい全然進まない・・・、こうして来ると次に「やる気の低下」を引き起こします。こうなってしまうと、さらに勉強をダラダラと進めてしまい、今日の目標の範囲が終わらず、さらに睡眠時間を削ることに繋がりかねません。

 このように、睡眠不足は勉強の効率を著しく低下させるだけではなく、モチベーションの低下までも引き起こす可能性が高く、さらなる睡眠不足を引き起こす可能性があるのです。受験勉強は単なる勉強時間の積み上げではなく、目の前の問題に対して解答に必要な情報を暗記し(インプット)、必要なときに引き出せる訓練(アウトプット)をしっかり積めているのかかが重要です。もし、いたずらに睡眠時間を削ってやみくもに勉強をしているという心当たりがある人がいるならば、その人には学習習慣の見直しを推奨します。そして、しっかりと睡眠をとることで脳を休め、心身の機能を回復させるようにしましょう。

② では必要な睡眠時間は?

 そして、睡眠不足は勉強を非効率化させるだけに止まりません。睡眠不足は、身体の免疫力の低下を引き起こすのです。皆さんの体内に風邪のウイルスなどが入っても発症せずに済むのは、身体の免疫力がウイルスに対抗しているからなのです。こうした免疫力が睡眠不足によって低下している状況ですと、風邪やインフルエンザなどを発症するリスクが高まることになるのです。せっかく、勉強を頑張っていても、試験当日に体調不良を引き起こしてしまっては、身も蓋もありません。このように、受験本番を万全の体調で挑む必要がある受験生にとって、睡眠と勉強は切り離すことができない重要なものであることがご理解いただけたと考えます。

 それでは、睡眠はどのくらい必要なのでしょうか。一般的には受験生の睡眠時間は6時間以上がベストと言われています。睡眠中には眠りが浅いレム睡眠と、眠りの深いノンレム睡眠を繰り返していることは良く知られていることがらです。脳が働いていて身体が休んでいるレム睡眠中は、日中に記憶した大量の情報を整理し、必要なときに取り出せる準備をします。つまりは、その日に勉強で得た知識は、レム睡眠中に整理し、記憶に定着する働きをしているのです。残念ながら、日中に勉強した記憶は一時的なものであり、そのままでは長い時間脳の中に留めておくことができないのです。ゆえに、必要な情報として長期記憶となり、脳に定着させるためにはレム睡眠の力が必要不可欠であると言えるのです。だからこそ、3~4時間の睡眠では十分な睡眠時間が確保できているとは言えず、脳と身体を回復することができず、悪影響を及ぼす結果になってしまいます。

おわりに.

 本稿では、睡眠不足が及ぼす悪影響について解説してきました。本稿を読むことで、睡眠不足のまま受験勉強を続けることがいかに非効率的で、身体に悪いことかが理解いただけたかと考えます。ちなみに、18歳~25歳では7~9時間が理想的な睡眠時間というデータがあります。ここまで睡眠時間が確保できるのであれば理想的ではありますが、現実的には睡眠時間を取れても7時間弱程度が限界ではないでしょうか。ただし、難関大学に合格した受験生のおよそ8割は、6時間以上の睡眠を確保していたというデータも存在します。睡眠時間を確保しつつ、難関大学に合格している人は「起きている時間」の時間の使い方に無駄がありません。ダラダラとスマートフォンを眺めているようなことはなく、いかに起床してから就寝するまでの時間に勉強時間を作られるのか、時間のやりくりに余念がありません。仮に、「受験勉強が進まなくてマズい。睡眠時間を削らないと!」などと考えてしまうようなことがあれば、まずは自分の時間の使い方を見直してみましょう。朝起きてから、ダラダラとスマートフォンを眺めていたりはしませんか?放課後、必要以上に友達と雑談で盛り上がってしまってはいませんか?夕食の後、ついついテレビを見てしまってはいませんか?睡眠時間を削る前に、今の生活の中でも「実は勉強できるかもしれない時間」がまだまだ隠れていると考えますよ!

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