【11月 高校受験通信】
11月からの受験勉強の仕方(家庭学習)

はじめに

 塾での勉強は(生徒のカリキュラムによって違いはありますが)11月中旬までは、学校の内申点対策に特化した授業を行う予定です。11月下旬より、新しいテキストを追加配布して「入試実践対策授業」という過去問題演習中心の授業に変わっていきます。

 つまり、塾は皆さんに次から次へと新しいことを教えていくカリキュラムを予定しているのです。なので、1・2年生などの復習内容は皆さんが受験勉強として家庭で行わなければならないのです。受験生として、自分の勉強を自分で計画して自分一人で出来るようにならないといけないのです!

 未だに、家での勉強量が確保できていない生徒(それじゃ受験生と言えないですよ。)がいるようです。そのような生徒は、これから成績が降下していきます。それを避けるためにも「“ご飯食べる時間・お風呂の時間・寝る時間”」のような「生活に必要な時間」以外は全て勉強という生活に変えていきましょう!

その一
夏期講習テキスト繰り返し作業[3年1学期までの復習]
9月末までに終わっていない生徒は黄色信号!

1・2年と3年1学期までの復習は、夏期講習を通じて行いました。そして、「夏期講習のテキストを繰り返す(家庭学習で2周する)」←この作業を9月末までに行って3年1学期までの復習は完成させなければなりません。

 これを行っていない生徒は、10月の北辰テストで散々な結果になったのではないでしょうか?耳にタコが出来るほど「9月中に夏期講習のテキストをもう2周しておけ!」と話したのにも関わらず、それを行っていない生徒は反省して下さい。

 過去問題演習等の受験勉強の次のステップに移る為には絶対必要なことなので、講習テキストを繰り返す作業は避けて通れません。この作業を完成させていない生徒は11月末までには必ず行いましょう!

    まとめ
  • 9月末までに夏期講習テキストを家庭学習で2回繰り返す。
  • 11月末までに、夏期講習テキストを家庭学習で2回繰り返す(テキストに載っている問題を全部解けるようにしておくことが大事)。

その二
「其の一」が終わったら・・・
暗記作業の再確認 & 英数国の入試問題(私立)に挑む
(過去問題によってあぶり出された苦手単元のおさらいも行うこと)

1・2年と3年1学期までの復習は、夏期講習を通じて行いました。そして、「夏期講習のテキストを繰り返す(家庭学習で2周する)」←この作業を9月末までに行って3年1学期までの復習は完成させなければなりません。

暗記作業の再確認とは・・・

英単語
配布されている5級~3段までの高校入試必修英単語の暗記(読み・書きの両方)を行う。塾の授業でも行いますが、これを家で完成させてくれれば次のレベルの暗記物(英熟語)を塾で行うことが出来ます!
漢字
漢字検定3級レベルまで暗記を行う。(漢検受験経験が無い生徒や、国語未受講生徒で漢字学習用のテキストが無い生徒は、塾に相談して下さい。)
理科・社会
年末までに1冊テキストを終了させる。テキストは「1年~3年までのiワーク」or「サミングアップ・マイクリア(塾で販売しているテキスト)」or「自分で見つけたテキスト」のどれでも結構です。夏期講習テキストを2周した後に、もう1冊テキストを用意して暗記の再確認を行いましょう。

国語・数学・英語の私立入試問題に挑む

夏期講習テキストを繰り返すことによって、押さえておくべき問題のほぼ全てはカバーできています。「それらの作業によって頭に入れた知識」を出し切る勉強をこの時期は行います。

私立高校の過去問題を解いてみましょう。私立高校の過去問題は自分の受験する高校とそれと同等のレベルの高校のもの2冊をそろえましょう。私立高校の問題は、北辰テストや県立入試の問題よりも難易度設定が高く、良問も多く取りそろえられています。

 この段階では、解けない問題や知らない単語などが多く、びっくりすることでしょう。しかし私立高校は、確約をもらっていれば、よっぽど悪い点を取らない限り合格できますので、得点にそれほどこだわらず、「過去に出題された問題は全て解けるようにしておく。つまり問題→解答のパターンを暗記する」ということに主眼をあてて学習しましょう。

 同じ問題を繰り返すことが大切です。1冊のテキストを3回は行いましょう。解きっぱなしではなく、問題を解くことによって理解不十分の単元の洗い出しを行いましょう(解答欄に問題の単元は載っています)。
 そして、その単元のおさらい学習を行いましょう。そのために、理社と同じように国数英も1冊ずつ受験勉強用テキストを用意しておくことが望ましいです。
 ウィルの授業内で「公立高校への対策」は充分に行いますので、この時期の 家 庭 学 習は、私立の過去問題中心で行いましょう

    まとめ
  • 勉強は、入力(頭に入れること)と出力(頭に入れた知識を出し切ること)の2段階が必要。
  • 理科,社会,英単語,漢字などの暗記物を再入力する。
    *理社は1冊テキストを用意する。英語は5級~3段の単語(なくした生徒は再配布します)。漢字は漢検3級レベルまで。
  • 国語,英語,数学の3科は、頭に入れた知識を出し切る勉強を行う。

その三
年明けから・・・
その二の学習に上乗せする形で、冬期講習テキストの繰り返し学習を行うこと!

 冬期講習のテキストは、3年間の全範囲の復習とともに、入試当日の試験に対応する総合学習分野も満載の内容になっています。冬期講習で1周するだけではもったいない内容です。家で繰り返して、1問も余すことなく隅から隅まで一人で解ける状態にまで持っていって下さい。

 勘違いしてはいけないのですが「冬期講習の繰り返し学習」は、其の二で話した「暗記作業&私立過去問題→苦手単元洗い出しの学習」と併行して行うのですよ。冬期講習テキストも単元ごとに学習できるようになっているので、苦手単元洗い出しを行ったら講習テキストを使用してその単元の復習を行いましょう。

 併行して行うということは、学習時間がかなり必要になります。最低でも毎日5時間以上(学校の無い日は8時間以上)は勉強時間を確保する必要があります。「ええーっ!」って思った人は、受験生になりきれていません。

 これからの世代は特にですが、社会人になっても一生勉強が付きまといます。そのために、この受験を通じて、長時間勉強できる体質になっておいて下さい。

    まとめ
  • 勉強は、入力(頭に入れること)と出力(頭に入れた知識を出し切ること)の2段階が必要。
  • 冬期講習テキストの繰り返し学習
  • 暗記作業
  • 私立過去問題 → 苦手単元洗い出し(冬期テキストを使用)

その四
私立入試が終わったら・・・
県立過去問題に取り組みます。
今までため込んだ知識の最終調整を行うのです。

 ここまでの段階で、皆さんは私立の過去問を徹底的に解いています。そして、理科社会も講習テキスト&購入テキストの2本立てで頭に入っています。この前提があれば、この時期に解き始める県立高校過去問題は、簡単に感じるはずです。

 「この時期から県立過去問題ですか?ちょっと遅すぎやしないかい?」と不安に思った人、安心して下さい。県立対応の学習は、これまでのウィルの授業の中で、たっぷり行ってあります。ですので、実際の県立高校過去問題は、最後の効果測定的な学習ツールとして、私立入試終了後~県立入試当日までの約40日間の学習にとっておくのです。

 最低でも過去5年分は繰り返し解かなければなりません。そして、5教科の合計得点を「入試得点合格ライン一覧表」と比較してみてください。

 もちろんただ解くだけではなく、間違えた問題の該当単元を講習テキスト(この時期は冬期講習のもの)や購入テキストでおさらいしましょう。