【7月 大学受験通信 】
進学時にかかるお金と、大学生の月々の収支

入学前後に必要な費用

 来春の進学に際し、まずは入学が決まった時点でまとまったお金が必要となる。そして、その後、月々の生活費や授業料などが卒業するまでかかる。
受験から入学までに必要となる費用の明細を以下にまとめた。

 これは、2017年4月に大学入学した新入生の保護者21,310名へのアンケート結果を集計したものなのだが、平均で自宅生は約128万円、下宿生は約224万円もかかっている。

 「入学金はけっこうまとまった金額が必要でしたが、それ以外にも受験時の交通費や宿泊費などの諸経費も案外かかりました。」 「合格が決まると、入学金や授業料の払込期日までの日数があまりないので、事前の準備が欠かせません。」という声をよく聞く。

 とにかく入学が決まった時点での最大の出費は、各学校に支払うお金と下宿した場合にはそれにかかるお金となる。

初年度は入学金が授業料等のほかにかかる

 国公立大学では、文系・理系の区別なくいずれの学部であっても授業料や施設設備費などは同額だ。しかし、私立大学では学部によって授業料はずいぶん異なる。

 また、同じ大学であっても学部ごとに授業料は異なる。総じて、文系学部より理系学部の方が高い。図表には含まれていないが、医学部や歯学部、薬学部、獣医学部などはさらに高くなる。なお、これらの学部は6年制なので、他学部より2年余計に費用がかかる。ほかに、芸術系学部の授業料も高い。

 短大や専門学校も、大学同様に学校ごと学部ごとにかかる金額の総額は異なるが、一般的に私立大学の文系学部と同じくらいの金額がかかる。短大や専門学校でも芸術系や医療系、栄養・調理・製菓の分野の学部ではかかる費用がさらに増える。

 ただし、大学、短大、専門学校の別なくほとんどの学校で、入学を決めて納めるお金の分納を認めている。具体的には、入学時には入学金と授業料の半額、そして諸経費などを納めればよいとしているのだ。この場合、授業料の残り半分は夏休み明けに納めればよい

初年度は入学金が授業料等のほかにかかる

 これは、全国平均額だが、首都圏をはじめとする都市部と地方とでは物価の差があり、当然のことながら都市部での支出額は増える。

 収入の項では小遣い(仕送り)、奨学金、アルバイト代が主なものとなる。なかでも下宿生の仕送り額で最も多いのが5~10万円まで(37.2%)、次に10万円以上(30.9%)が続く。

 その一方で仕送りはナシという人も全体の7.1%もいる。そういう人はどうしても奨学金の比重が大きくなる
奨学金の利用者は全体で32%である。

 また、アルバイト代も収入の大きな比重を占めるが、1年次は大学生活に慣れるまでアルバイトに就くということは難しいのが現状のようだ。

 一方、支出はどうだろう。これは例年のことだが、貯金・繰越の額が自宅生・下宿生いずれでもけっこうな金額となっていることは見逃せない。こういったお金は、「旅行などのレジャー資金」をはじめ「将来への備え」「予備の生活費」を目的としており、男子より女子の方が貯金に前向きという結果が出ている。

 このような生活を送っているイマドキの大学生の経済面での心境はどうだろう。アンケートでは、自分たちの暮らし向きは、ラクとか普通と感じている学生が全体で約9割程度おり、今後の見通しも明るいと答える学生が多い。