【5月 教育支援通信】
一番難しい時期である『中学2年生』の保護者の皆様へ

中学2年生は勉強のモチベーションが最も下がる時期

 中学1年生は新しい環境が始まり、いろいろなことに「まじめ」に取り組める時期です。そして、中学3年生は「受験」という大いなる壁が立ちはだかる時期です。1年生と3年生は、比較的頑張れる学年なのです。

 中学2年生は、『中学校という環境にも慣れたうえ、受験もまだまだ先』という状況です。加えて、部活動では3年生の引退で重責を担う立場になります。勉強面では、1年生の時とは比較にならないほど難易度が上がります

中2が陥りがちな典型パターン

≪中学2年生を取り巻く環境≫

  • 受験はまだ先
  • 部活動の中心になり、責任が増す。
  • 勉強の難易度が飛躍的に上がる(特に英語と数学)
  • 中学生活への「慣れ」とともに、周りに誘惑が多くなる
↑このような環境なので↑
↓このような思考に↓

「勉強がとても難しく、わからなくなってきた。
わからないからやる気もなくなってきた。それなのに部活はどんどん忙しくなる。
一方で、中学生活で友人もさらに増えてきたので、遊びの面で楽しくて仕方ない。だから、勉強する時間がなかなか取れない。
受験はまだ先だし、勉強は後回しにしよう。」

  このようなパターンで、勉強のモチベーションが一番下がるのが中学2年生という時期なのです。
  モチベーション低下を防ぐためには、2年後に控えている人生の大きな壁“高校入試”の仕組みを教え、“目標”を持って勉学に取り組ませることが必要です。

「高校の大まかなランク」&「入試の大まかな仕組み」を知ろう

 高校入試の仕組みを知ると言っても、各高校ごとに募集形態・採点基準などが異なり、この仕組みを完全にマスターすることは、受験という実感を持てないでいる中2の子どもには大変なことです。

 中2の1学期である現段階では、とりあえず「大まかな高校のランク・仕組み」を知っておくだけで大丈夫です。そして、「このあたりの高校に行ければいいな」という気持ち(漠然とでOKなので)を持たせてください。その気持ちがあると、「今回この点数だったから、『4』はとれそうだな。」などというように、成績数値に対して“こだわり”を持つようになります。

このこだわりがあるかないかが、勉強への取り組みに格段に違いを生み出すのです。

≪ 県立高校入試の大まかな内申基準 ≫

※この表を参考に、「ここらへんの高校に行ければいいな」という気持ちを持つようにしてください。

≪ 県立高校入試の大まかな仕組み ≫

県立入試は、[学力検査]と[内申書]を合計した得点で、その合否を判定します。
[学力検査]は、文字通り当日の試験のことです。みなさんはここで力を出し切れるように、日々努力しているのです。
[内申書(通知表)]の取り扱いは以下の通りです。

① 学習の記録
各学年別内申点(学年評定)の合計45点に各高校の各学年の比率に換算して得た得点 (例;「1:1:1→45+45+45=135点満点」,「1:2:3→45+90+135=315点満点」) ※だいたいの高校が、3年生の比率を2倍or3倍にする傾向があります。
② 特別活動の記録
学級活動・生徒会活動・学校行事・部活動などの貢献度等を各高校の基準に従って表した得点
③ その他の項目
選択教科,総合的学習の記録・資格取得(英検・漢検など)・出欠の記録等を各高校の基準に従って表した得点

≪ 私立高校の大まかな合格基準 ≫
≪ 私立高校入試の大まかな仕組み ≫
  • 私立は上記数字をクリアしていれば、事前に合格の約束(確約と一般的に呼ばれます)が出ます。
  • 上記数字をクリアしているかどうかは、10月から12月に行われる個別相談会に親子で参加して高校に確認してもらいます。
  • 偏差値は北辰テスト上位2回平均です。(高校ごとに「3年北辰4月からor7月からor9月から」と異なります)
  • 内申点は3年1学期の結果です。1学期数値が基準に達していない場合は、12月下旬の個別相談にて2学期の結果を見てもらうことも可能です。
  • 私立は各高校ともに複数のコースを設置しています。ここでは最も下位のコースの数字を紹介します。

中2のうちに以下の思考回路を持たせることが大事です

 高校入試の仕組みや合格基準を知ることによって、ちょっとでも(子どもが)興味を持った高校はありましたか?
 漠然と「行けたらいいな」という程度で構わないので、高校の名前と数字に興味を持たせることができたら狙い通りです。

 そうしたら次には、その内申数値をどうすれば効率良くクリアできるのかを子どもと一緒に考えましょう。
例えば・・・

例①
「坂戸高校に行きたい。通知表はオール4くらい必要だとのことだ。わたしは体育が苦手で、“2”になる可能性が濃厚だ。それをフォローする為に、得意な英語と社会は絶対に“5”を取れるように次のテストでは頑張ろう。」

例②
「中間テストでは60点だった。通知表で4をとるためには、期末テストで80点以上は取らないといけないだろう。そのために、早めに勉強を始めよう。次回のテスト範囲はとても難しいので80点以上いけるかは五分五分だな。4とれるかはギリギリだから、提出物は特にしっかり出しておこう。

子どもが(自分一人で)このような思考が出来るか出来ないかが、志望校合格の分かれ目になります。

 県立高校入試の仕組みを見ればわかるように、中2の成績も合否判定に含まれますので、まさに今からこのような思考の持ち主になって、定期テストに望まないといけないのです。 このような思考回路を身に付けさせるためにウィルでお手伝いします。

結局は「親の言うこと」が一番影響力がある

今まで長文で述べてきたことを端的に申しますと、
「高校入試の仕組みを理解させ、数値の目標を持たせることで、だらけがちな中2生活をそうならないように乗り切ろう」
というお話であります。

 目標を持たせるためにウィルでも、あの手この手を尽くしますが、やはり保護者の方の一言が一番影響力があることを実感しております。

 「あなたは○○高校に行ったら親孝行だよ。」と言い続けてください。理由も添えてあれば尚よいです。反抗期の子どもなどは「うるせぇ」と聞く耳持たないように感じるかもしれませんが、親の言ったことは必ず片隅で意識しています。言い続けることで、言葉はかたちを持つようになります。

 一番難しい時期である中学2年生は、もっとも差がつく学年でもあります。うまく乗り切ることで「差をつける側」になるようにしましょう。