【6月 教育支援通信】
ゴールデンエイジ

ゴールデンエイジとは?

 ゴールデンエイジ、というワードを聞いたことがありますか?

 スポーツ業界では、このゴールデンエイジ理論は盛んに使われていますから、もしかしたら、お子様の習い事のスイミングやダンス、サッカー教室などで聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

 ゴールデンエイジとは、9歳から12歳、つまり小学校の4年生から6年生の時期に子供たちに訪れる、急成長の時期なのです。

 ゴールデンエイジの子供は、一度見たりやったりしたことを、すぐにマスター出来るくらい、身体能力と洞察力が発達しています。初めてチャレンジすることでも、即座に習得してしまいます。お子様とダンスの振りを一緒に練習していたら、お子さんの方が早く踊れるようになった、なんていう経験はありませんでしたか?

また、この時期に習得した技術や動作の神経回路は、なかなか消えない、という特徴があります。いったん自転車に乗れるようになると、何年も乗っていなくても、乗り方を忘れることはありません。いつでもスムーズに乗れますよね。

 野球やサッカーなど、その時期に熱中したスポーツなどは、その後やらない時期があっても、大人になってから普通に体が動くということがあります。このことからも、この理論をご理解いただけると思います。

 有名なスキャモンの発育曲線のグラフによれば、子供の神経は5歳頃までに急激に発達し、大人の80%に達します。12歳では、神経系の発達は、ほぼ100%となり、大人と並んでしまうのです。

 この時期は、技術や技能の習得に適した時期とされ、それまで未熟だった脳の神経系の発達が、一気に完成に近づく、大切な過程です。また、この時期特有のもので、一生に一度しかないと言われています。

 この時期に、何の目標もなく、何にも打ち込まず、ただ無目的に過ごしてしまうことほど、もったいないことはありません。

一生に一度しか来ない、我が子のゴールデンエイジに何をさせるべきか?

 では、具体的に子供に何をさせたら良いのでしょうか?

 この時期にやっておくと成長が早いのは、技術を必要とするものです。サッカーや野球、スイミングなどのスポーツ、ピアノなどの技術も急成長します。囲碁・将棋などの世界でも、一流のレベルを目指すのなら、この時期の訓練が必要だと言われています。

 ですが、急成長を見込めるとはいえ、個人差は当然あり、この時期までにスポーツや音楽関係など特定の分野において一流になれるような才能を見いだせるお子様は、実際ほんのひと握りだと思います。

 スポーツ以外でも、脳を育むという点からなら、勉強も同様に非常に伸びる時期です。
この時期に打ち込む対象が、将来、様々な職業や技術・知識の土台となる勉強でもよいわけです。むしろ、勉強の方が確実にお子様の中に残ります

 実際、プロのスポーツ選手になるべく練習に励んでも、そこまで到達できる子はわずかです。しかし、勉強は、やった分だけ自分に効果が跳ね返ってくる、非常に分かりやすい、効果が出やすいものなのです。

 ゴールデンエイジの時期に、勉強に興味を持ったり、何かに夢中になって調べたり、勉強のやり方を体得したり、集中して取り組んだ経験を持てた子は、中学生になっても、確実に「あと伸び」します。

 塾の授業が楽しくて英語が好きになった、友達と競い合うようにして漢字検定にチャレンジしているうちに語彙が増えた、歴史漫画にハマってむさぼるように読んだ、昆虫が好きで図鑑で調べて自主学習を続けたなど、何かに打ち込んだり、集中してやりこんだり、没頭したりする経験は、非常に大事です。

 ウィルでも、漢字検定・算数検定・英語検定などの資格試験への挑戦を通して、お子様の知識の習得と定着を図るように指導しています。また、合格することで勉強する意欲の向上にもつながるように働きかけています。

 ご家庭での勉強時間をもっと増やさせたい、何か自信につながるものを持たせたいといった時、ぜひウィルで資格試験に挑戦してみて下さい。

 比較的、自由な時間がとれる小学生の間の過ごし方は、後々まで影響してきます。
ゴールデンエイジの時期を、大事に過ごすためにも、ウィルをうまく活用していただければ幸いでございます。