【9月 高校受験通信】
私立の個別相談会へ行こう

私立の個別相談会で何が行われるのかお答えします

 私立高校の個別相談会は、だいたい10月くらいから行われます。これは、皆さんが毎回受けている北辰テストの結果と学校の内申点(3年生時の通知表のコピー)などを持って行って、その私立高校に合格する可能性などをアドバイスしてもらうものです。
 ですから、第5回(10月実施)の北辰テストが返って来る10月下旬あたりから、どの私立高校も個別相談会を実施します。

Q1. 学校説明会と個別相談会って違うの?

A1. はい、違います。

 毎年7月頃から開かれる学校説明会は、自分達の高校のことを受験生達に知ってもらうためのものです。主な内容は学校紹介や勉強のカリキュラムの説明、部活の紹介、大学合格実績の発表になります。中には体験授業や部活体験などができるところもあります。事前に予約が必要な場合もありますので、必ず確認をしましょう。

 それに対して、個別相談会は各私立高校の合格基準をもとに、皆さんの偏差値と内申から合格の可能性をアドバイスしてくれるものです。その際に、部活動や課外活動(クラブチーム、ボランティア)の実績があったり、何かしらの検定試験に合格していたりすると、それも頑張りとして認めてもらえます。

 高校によっては、午前中が学校説明会で、午後から個別相談会を行う場合もあります。ウィルに各私立高校のパンフレットが置いてありますので、日時や内容を確認して自分の興味のある高校にぜひ足を運んでください。

Q2. 個別相談会は、何曜日に、いつごろまでやっているの?

A2. 10~12月の土日です。

 だいたいどの私立高校も土曜日に実施していることが多いです。日曜日に行うところもあります。

 時期としては通知表が出る10月から調査書(中学校1年生から3年生までの成績がまとめられている表)の確認が取れる12月下旬までです。

 最近では、保護者の方に考慮し、平日の夕方以降に行っている高校もあります。これもパンフレットや高校のホームページから確認できます。

Q3. 何を相談したらいいの?

A3. 基本的には「成績確認の流れ作業です」。

 自分の今の偏差値や今の内申点で、その私立高校に合格できるか?どのコースが自分に合っているのか?ということや、その高校のこの部活に入りたいがどうしたらいいか?など気になることは何でも相談してください。

 基本的には、次から次へと「成績確認の流れ作業」のようになりますので、特に質問がないのならば、担当者(先生)の話の流れに身を任せてしまって大丈夫です。

Q4. 1度参加したけれど、2度目も参加したほうがいいの?

A4. 基準に達しているのなら1度の参加で大丈夫です。

 基本的には1度の参加で大丈夫です。ですが、私立高校の先生から「次回の北辰の結果が出たらもう一度来てください。」と言われた場合などはもう一度参加しましょう。そのときには、ウィルの教室長にも一言報告してください。

Q5. 持ち物は?どんな服装で行けばいいの?

A5. ラフ過ぎない少しフォーマルな感じで。

 持ち物は1学期(2学期制の場合は前期)の通知表のコピーと北辰の最新の成績表です。また、通知表に書かれていないけれど、自分は○○検定の△級に受かったという人は、その合格証明書も持って行きましょう。

 服装は、生徒の皆さんは制服を着て行きましょう。保護者の方の服装は特に決まりはありません。私服で大丈夫ですが、ジーパンなどデニム系は避けたほうがいいでしょう。

Q6. 公立高校の個別相談会は何が違うの?

A6. 公立高校はあくまでアドバイスのみ。

 公立高校の個別相談会においても、過去のその高校に入学した合格者の成績と皆さんの成績を比較して合格の可能性をアドバイスしてくれますが、あくまでアドバイスのみになります。

 個別相談会に行っているから確実に合格するとか、有利になるとかいったものではありません(私立はそれがあります)。公立高校は、入試での結果が合格の結果になります。

 私立高校は事前に個別相談会に行っておくことで、みなさんの北辰テストの結果や部活動等の頑張りを見てもらえます。なので、たとえ当日の入試が思うようにいかなくても、事前にみなさんの頑張りを知ってもらえているので、その点は考慮してもらえます。

Q7. 確約とは?

A7. 合格の事前約束の隠語です。

合格基準をクリアしていれば、事前に合格の約束(『確約』と一般的に呼ばれます)が出ます。確約をもらうことが出来れば、当日の試験は限りなく形式に近いものになり、よっぽどのことが無い限りは不合格になることはありません。

 基準をクリアしているかどうかを確認する場が、個別相談会なのです。個別相談会には、中学3年1学期or2学期の通知表・北辰テストの成績表・その他検定などの証明書を持っていきます。

 判定される偏差値は北辰テスト上位2回平均です。高校ごとに「3年北辰4月からor 7月からor 9月から」と異なります。上位2回の平均ということは、北辰テストを一回でも多く受験したほうが、良い成績を獲得できるチャンスが広がるといえるでしょう。

通知表評定値は3年1学期の結果です。1学期数値が基準に達していない場合は、12月下旬の個別相談にて2学期の結果を見てもらうことも可能です。

確約を取らずに受験することも可能ですが、別枠での受験方法となってしまいます。そうなると、合格難易度が一気に上がってしまいますのでお勧めできません

このような、個別相談会にて確約をもらうというシステムは埼玉県私立高校独自のスタイルなのですが、以下の高校はこのスタイルを採用していません。受験当日の得点勝負になるのです。
・慶應義塾志木高等学校
・早稲田大学本庄高等学院
・立教新座高等学校
・秀明英光高等学校

補足
「確約」という表現は、隠語表現のようなもので、個別相談会において高校の先生が使用することはほとんどありません
 代わりに使う言葉は、「合格圏」「安全圏」「80%合格」「◎」など学校によって表現は様々です。不安な場合は、ウィルにお問い合わせください。